【特別寄稿】老師盃Vol.1|プレイヤーファーストの大会ができるまで

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【特別寄稿】

この記事は、老師様よりモルハブにお寄せいただいた寄稿原稿をもとに掲載しています。モルハブ編集部は誤字脱字・体裁のみ調整し、内容は寄稿者の視点・表現を尊重しています。

全4回にわたり、2026年2月23日に兵庫県川西市・モルックドームで開催された「老師盃」の全貌をお届けします。

Vol.1では、「大会に出る側」だった筆者がなぜ大会主催に至ったのか。プレイヤーファーストを貫いた大会設計の原点と、モルックドームとの出会い、そして老師盃誕生までを語ります。

目次

「大会に出場したい」派だった自分

私は元々、どこまでも「大会に出場したい」派の人間だ。自分で大会を主催しようなどという気は更々なかった。

モルック界で人脈を広げるには、対人の細かなコミュニケーションも大切だが、何より「実績」を積むことが近道だと考えていた。対戦を通じて人となりを知ることはできるが、選手として勝ち進められるようになれば強いモルッカーとの交流の場も増えるし、名が売れれば自分から発信する機会が少なくとも、自然と認知される機会が増える上にその後の交流もスムーズになる。それが競技の世界において自分をアピールする最大の方法だと思っていた。

しかし現実は甘くない。土日休みの少ない私の働き方では、大会に出る機会自体が限られていた。その数少ないチャンスで実績を残すのは、さらに狭き門だった。

今がモルック歴丸5年。初めて大会に出たのは開始から1年半後、そしてようやく「大会で試合を心から楽しめる」ようになったのは初優勝を経て少し時間が経った3年半が過ぎた頃だった。出場機会が少ないからこそ、当時の私のメンタルは極端だった。「せっかく出場までこぎつけたのに、ここで負けたらもったいない」「次がいつになるかわからない。絶対に勝ちたい」。練習では到底再現できないほどのプレッシャーが自分にのしかかりながら戦っていた。そんな「歴ばかり長くて密度の薄い」選手人生を過ごしてきた私にとって、大会はあくまで「プレイヤーとして戦い輝くための場所」であり続けた。

そんな大会主催に気がなかった自分が、もし「自分が主催するなら」と空想をしたことはあった。これはいずれも自分が大会に出た際に感じた経験談が基だ。それは、徹底したプレイヤーファーストな環境だ。

私が夢見た「3つのこだわり」

1. コート間のセーフティ・パーテーション

当たり前だが、限られたスペースにコートを詰め込む方がコート数が取れるので人数も捌ける。これが運営の常だろうが、狭いと後方からモルック棒が飛んでくるリスクが高い。相手選手がコートエンドに立ちフォローしてくれるタイプの人ならば良いが、そういう人ばかりでもない。こちらばかりが気遣って走って棒を止めて戻ってという常に周囲に気を配らねばならない環境では、試合に没入できない。コート間が狭いとステップ投法時に後ろのコートに食い込んでしまう不安もあるから自分が求める投げが出来ないこともあり(あと単純に棒が当たったら普通に痛いし)、競技だけに集中できる空間の必要性を感じていた。

2. 全員が使える椅子とテーブルの完備

電車移動の選手はおのずと荷物を最小限にするしかなく、車で会場入りする選手との格差を感じていた。折り畳みの椅子、クーラーボックス、日除けのテント…勿論車勢が悪いということは全くないが、この格差を運営側のサポートで埋める方向にもっていけないものなのだろうかと感じていた。灼熱の日差しの中、砂地の会場で地べたに座って昼食を取る選手の姿も見かけた。「快適さの格差」をなくしたい。運営側のホスピタリティとして、誰もが良い環境で休息できる場所を提供出来るのであれば理想の一つだろうと感じていた。

3. 食環境の提供

会場近くにコンビニがない不安や、食費の負担。私自身大会を勝ち進んだ場合のスタミナ切れを恐れて多めに買い込む派で、結果として出費がかさむことが多かった。食事の心配をせずに済む環境があれば、買い出しをする時間もアップに充てられるし、選手の心理的負担の軽減、そしてパフォーマンスの向上につながると感じていた。

転勤でのモルックドームとの出会い

モルック歴丸4年のタイミングで茨城から京都へ引っ越した。初めて兵庫県川西市にあるモルックドームを訪れた際の衝撃は相当なものだった。

衝撃の一言

1.2.3が全部あるやんけ!!!

1. セーフティパーテーション
コートエンド付近に置かれた木製のセーフティパーテーション。聞くところによると棒が当たった衝撃で良く割れてしまうらしい。それでもその度に作り直したり棒が当たる面に緩衝材として人工芝を貼り付けるなど、モノの必要度として感じているベクトルが自分に近いと感じていた。関西勢に”転がし”に強い選手が多い理由は、こうした思いっきり投げられる環境が整っているのも要因のひとつにありそうだと解釈した。

モルックドームのコート全景とセーフティパーテーション
セーフティパーテーション付きのコート全景

2. 椅子・テーブルの充実
常設の椅子やテーブルに加え折り畳みのものまで次から次に出てくる。初めて参加した川西モルック合戦(48名参加の個人戦)で参加者の多くが椅子を荷物置きに使いながらもまだ余裕があるほどの椅子の数には圧倒された。コートは砂敷であることが多いので、単にテーブルの上に荷物を置けるだけでも衛生面的にはだいぶ強い。

モルックドームの椅子・テーブル完備の休憩エリア
テーブルと椅子が豊富に揃う休憩エリア

3. 食環境の充実
鉄板から網、薪に炭、鍋から寸胴までとにかく自炊用設備の物揃いが良い。冷蔵庫すら多い。おまけにカップ麺まで現地購入できる。この施設いやなんなんだマジで。。。

モルックドームの食料品棚 カップ麺や飲料が充実
カップ麺から飲料まで揃うモルックドームの売店

そんなこんなでモルックドームの充実した環境を見て「”もし”大会をやるなら間違いなくモルックドーム」という気にはなったものの、遠い未来のことと思いつつ日は過ぎていったのだが。とある日、ドームスタッフからとあるプランのプレゼンを受けた。

老師盃の誕生

「大会丸投げプラン」と名づけられたそのパッケージは、エントリフォームの作成受付管理・当日の会場設営から進行運営補助までまるっとモルックドームのスタッフに委託出来るというもの(詳細・価格はドームへお問い合わせください)。

モルックドームはそもそもモルックセットや石灰が標準装備なので、大会レギュレーションや賞品の準備に注力すればよいのみとなった。大会開催のハードルがぐっと下がるこのきっかけはなんとなくではあるものの筆者を”その気”にさせた。この時点が12月の上旬で、大会開催日は翌年の2月23日(祝月)とした。土日はすべて仕事で埋まり続けていたので、ある程度期間に余裕がある中で土日から繋がる最初の祝日に設定した。この時点では当日も前日も関西地域で大会情報は出ていなかったし遅いということはないだろうと判断できた。

大会名は「老師盃」
“盃”という文字は常用漢字ではなくどこか古風な雰囲気を思わせる。トロフィーのように豪華ではないけれども盃という字を充てるのが適切な賞品は、山形で行われているハチノスくらいで他ではこれまでほとんど見たことがない。コンセプトとして”老師”という文字列が漂わせる古風さを意識して、フライヤーもCanvaのテーマ案をベースに、ポップさからはほど遠い明朝体に近い固めの印象の文字をあしらった。モルック歴丸5年になるにあたって、支えてくださった皆様への感謝を込めての感謝祭としての大会だ。

老師盃 刻印入りの盃
「老師盃」の刻印が入ったオリジナルの盃

この他も準備は水面下で進んでいたが、募集をするだけして大会が近付くまで参加者を放置というのはやりたくなかった。世の中の広告も大体そうだとは思うが、参加者でもそうでない人もプロモーションを通して徐々に盛り上がりを感じていくという空気の醸成をしていきたかったことから、募集時は老師盃がどんなものかの存在を含め最小限の情報で展開した。

大会2か月前にあたる12/20にXで老師盃大会告知、12/26に京大サークルAnkka杯がXで告知され、年内の動きは終了した。

この記事について
  • 本記事は 老師 様からの寄稿です。
  • モルハブ編集部は 誤字脱字・体裁 のみ調整しています。
  • 記載内容(企画の意図・表現・見解)は寄稿者に帰属します。

著者カード

老師
寄稿者
老師
深夜徘徊系モルッカー

関西を中心に各地で活動するモルックプレイヤーの1人。47都道府県での大会出場を目標に細々と遠征。

  • 活動拠点関西圏
  • 好きな食べ物お茶漬け、出汁
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この記事を書いた人

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