【特別寄稿】老師盃Vol.3|アンケート集計結果(参加者側編)

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【特別寄稿】

この記事は、老師様よりモルハブにお寄せいただいた寄稿原稿をもとに掲載しています。モルハブ編集部は誤字脱字・体裁のみ調整し、内容は寄稿者の視点・表現を尊重しています。

全4回にわたる老師盃レポート、Vol.3をお届けします。

大会終了後に実施した「モルック大会に関するアンケート」の参加者側の集計結果(87票)を徹底レポート。大会情報の収集方法から試合数の期待値、レギュレーション・イベント施策の好み、中止判断のタイミングまで、参加者のリアルな声が詰まっています。

目次

モルック大会に関するアンケートの実施

大会終了後、老師盃での自分のやり方の答え合わせをしたかったのと、そもそも大会運営に関する手引きがなく苦労したことからその手のモノがあった方がより良いだろうという気持ちが芽生え、自然と体が動きました。細かい意図はXに書きました↓

https://x.com/Molkky_6464/status/2026567915965919477?s=20

最終的な投票数は87票となりました!
なお、
・”その他”の項目に自由記述をしたものの既設の選択項目と同義のものが存在しこれと同票として処理するのが適当と判断された場合
・”その他”の項目に自由記述をしたものの質問の意図に沿った回答でなかった場合
についてはそれぞれ選択の修正及び無効票化を行っています。

今回は”参加者編”です。大会参加者の考え方やニーズを知ろう!

Q1. 貴方のモルック歴について教えてください!

この期間設定ですが、一定のスパンで括らないものとしました。それぞれの期間でのポイントとして、
6年前→コロナ禍スタート
3年半前→函館での世界大会開催が決定
1年半前→2024函館世界大会開催
があります。

フィンランドでモルックに出会い、モルックを日本に持ち込んだ15年前頃の猛者達(有識者によると『伝説の8人』なのだそう)を第一世代と括るとするならば、第一世代が設立した日本モルック協会の地道な普及活動による影響を受け2019年頃迄にモルックを始めた人は第二世代と括れられるでしょう。「さらば青春の光」の森田氏は2019年の世界大会が初出場だったことからこの第二世代に含むものとします。

この第二世代の代表者森田氏がインフルエンサーとして爆発的にモルックを普及させたことから、この影響を受けた時代にモルックを始めた世代(コロナスタートのちょっと前2019年後半〜2022年夏まで)は第三世代と括れます。終わりの区切りとした2022年夏は函館世界大会の開催が決定したタイミングでした。この夏まで日本モルック協会は『あした、日本代表になれる』というインパクトあるキャッチコピーで競技を売り出しており、コロナ禍で活動が躊躇われる情勢の中でもジワジワと盛り上がりを作り出し、世界大会の日本誘致に至るほどまでの熱量を育んだ期間でもあります。

第四世代は函館世界大会開催決定以降、今日に至るまでの期間にモルックを始めた世代。日本代表を決めるための各地を巡るポイント制大会が軌道に乗り、函館世界大会の1年前には第1回ジャパンオープンが幕開けするなど国内全体の競技レベルがより一層高いものとなった時期でした。この期間の世界大会では国別対抗戦では歴代最高となる2位を獲得、函館世界大会では初の本戦優勝チームが誕生しました。日本代表決定のプロセスは現在進行形で変革を重ねていますが、本年の世界大会での本戦出場チーム数は開催国フィンランドに次ぐ多さが予定されており、自国開催の世界大会に比べれば少し熱狂は収まりつつあるものの引き続き人気を誇っています。

このような前提の括りを元にすると、今回のアンケート回答者は
第一世代・第二世代 (約9年間)→8.0%
第三世代 (約2.5年間)→43.7%
第四世代 (約3.5年間・現在進行形)→48.3%

となりました。

Q1 モルック歴の分布グラフ
Q1. モルック歴の内訳(87票)

Q2. 貴方の本日までのモルック活動のうち、累計大会参加数について最も当てはまるものは?

長期リーグ戦は1シーズンをまとめて1回とカウント、大会の大小や公式非公式か否か等は問わないものとします。

Q2 累計大会参加数の分布グラフ
Q2. 累計大会参加数の分布

以上のような分布となりました。これをQ1.での回答と合わせた回答者の属性の相関は次のようになります。

Q1×Q2 モルック歴と大会参加数の相関
モルック歴×累計大会参加数の相関

Q3. モルックの大会開催情報の収集方法として現在利用しているコンテンツを教えてください!

複数回答可能な設問がここから2問続きます。選択可能な項目数は、項目数の約半数を目安に設定しました。(複数回答系のこの手の設定では回答可能数を全体の1/3程度に留めることが多いようなのですが、統計を取る上で回答数自体が決して十分に多い訳ではないため少数意見が漏れても嫌なので多めにしました)

Q3 大会情報収集方法グラフ
Q3. 大会情報の収集方法(複数回答)

これはXが98%と圧倒的な結果となり大きな偏りが発生しました。そもそも当アンケートがX発信スタートで拡散されたこともあり仕方がない結果かもしれません。

次点は『過去参加したことがある大会の情報網』でしたので、定期開催の大会におけるOCの重要度はとても高く、次回大会の日程を早々に告知する等してリピーターを押さえておくことは重要な要素と考えられます。

Xの利便性が抜けているものの、三番手は『知人他からの情報』となりました。次点と合わせ、「世の中の複数人に向けて届けられた情報」よりも、特定の個人(団体)から特定の個人へ向けられた情報の方が信憑性も高く信頼される傾向が見て取れます。

より自身にとって身近な存在からの情報が有用とのデータが出ていることから、大会情報を口コミで広めてもらう、出場してほしい人へ直接オファーをする等も有効な一手かもしれません。

これは余談なのですが、、当アンケートをスタートしてからというものXを回答する票があまりにも伸びていたことから回答全体の偏りを心配した筆者は、X以外経由の多くの人からも回答を集めるため、回答期間中に大会を実施している一部の主催者・会場に声をかけ下記チラシの掲示をお願いしました。

チラシは(次回記事でも触れられる)Canvaを用いて作成

アンケート拡散用チラシ(Canva作成)
Canvaで作成した告知チラシ

しかしながらこのチラシを通して新規に集まった回答はほぼ0に近いもので、前述の”「世の中の複数人に向けて届けられた情報」よりも、特定の個人(団体)から特定の個人へ向けられた情報の方が信憑性も高く信頼しやすい”の傾向が如実に現れた事例となりました。各会場でどの程度本チラシのことを広報していただけていたのかは分かりませんが、少し目にする程度の情報では淘汰されてしまう、直接的な訴えの大切さが垣間見えたいかにも現代らしい結果でした。

Q4. 参加大会を選ぶ時のポイントについて特に当てはまるものを教えてください!

Q4 大会選択ポイントグラフ
Q4. 参加大会を選ぶ時のポイント(複数回答)

当然といえば当然なのですが、『参加のし易さ』がトップとなりました。三番手の『家庭事情や仕事等、自分のスケジュールとのマッチング』についても同様の趣旨なことから同じく票が集まりました。

ここで着目したいのは”票が伸び悩んだ項目”です。最下位の『自分に見合ったレベル帯』については、歴の短い人からも長い人からも共に低い評価となりました。率直に考えれば大会慣れしていない初心者層ほどこの項目は重視されるものだと思っていました。大会においてレベルを提示するというのは”初心者歓迎””ビギナー”や”大会優勝者限定”等の文字列を募集要項に載せる程度しか提示が難しい面もあることから、現状として”初心者歓迎”と謳う大会そのものが少なく、大会を選ぶ際のポイントとして機能出来ずにいる面があるとも考えられます。初心者がレベルを気にしていないのではなく、”そもそも初心者が選べるほど大会の選択肢(レベル分け)が普及していない”という一種の諦めもあるかもしれませんので、初心者層やセミビギナー層を対象としたジャンルの大会は今世の中に供給されている以上のニーズがあるかもしれません。

また、全体的には『特典』や『会場情報』の得票が伸びず、『大会1日終えての満足感期待度』や『大会レギュレーションの魅力度』の得票が伸びています。特にこの回答傾向にあるのは、今回の回答者の区分けで最も人数の多い”大会参加数10~50回”の『まだまだ大会で頑張りたい層』で、現状のモルック界で最もシェア率の高い層が”試合部分での満足度を求めている”ことが窺えます。一方、初心者層や大ベテラン層ほど『特典』等の”記念性”をより強く求めています。

Q5. 自宅から通える範囲で行われる大会に参加します。大会内で最低何セットの試合数が保証されていたら満足できますか?

Q5 最低試合数保証グラフ(近場)
Q5. 最低試合数保証(自宅から通える範囲)

『13セット以上(≒多ければ多いほど良い)』という層は僅か5%以下となり、多くの大会の予選試合数で満たしていることが多そうな1~8セット数でよいという意見が”大会後に交流戦ができれば良いので空きコートの使用がOKなら気にならない”という回答と合わせて過半数を超える結果となりました。

このことから1dayの大会で抑えるべきポイントは試合数ではなく、Q4.で上位評価を得た項目ということになりますね。ではレギュレーション面他でのどんな工夫をすればよいの??というポイントの参考はQ7.以降で実例を紹介します。

Q6. 自宅から遠征、最低1泊以上が必要なロケーションでの大会に参加します。大会内で最低何セットの試合数が保証されていたら満足できますか?

Q6 最低試合数保証グラフ(遠征)
Q6. 最低試合数保証(遠征・1泊以上)

『最低1泊が必要なロケーション』というのはやや定義が曖昧な部分もあって、2daysの大会とも捉えられる一方で単に遠方の1day大会に前泊して出場するケースも含んでしまっているので、回答者側の考えも幅が出てしまったというか、設問としては少し良くない設定となってしまいました。申し訳ございません。

Q5.での回答と打って変わり、こちらでは『13セット以上(≒多ければ多いほど良い)』という回答は前問の4倍に増加。『11~12セット』も同様に票をやや伸ばし、それ以下のセット数は得票率が減少しました。『大会後に交流戦ができれば良いので空きコートの使用がOKなら気にならない』も引き続き得票数は高くややポイントも伸ばしていることから、遠方からの参加者がいる場合は11セット以上の最低試合数の保証を行う、または交流戦の場を提供する(なんならマッチングまで行う?)ことで遠征民から高い満足度を得られるでしょう。11セット以上か否かに境界があるというのは押さえていて損はなさそうなポイントのようです。

Q7. 過去に参加した大会の中で印象に残っているイベント面での施策は?

ここからは自由記述コーナーが続きます。回答いただいた内容は可能な限り情報を集め精査していますが、どの大会か分からないものや詳細不明なものについては一部原文ママor回答の無効化をしていますことをご了承ください。(回答時の規約に従い、回答者のメールアドレスへ個別の問い合わせもしていません)なお、特定の大会名が出たものについても可能な限りXで確認を行いましたが、事実確認しきれていないものもあることをご容赦ください。

★複数の回答があったもの(回答内容の要約有)

  • じゃんけん大会(8票)
  • 地元の物産品が多く提供される(6票)
  • 試合以外のミニゲームの実施(6票)
  • 寒い時期に温かいものの提供・販売(5票)
  • 暑い時期に冷たいものの提供・販売(4票)
  • 抽選会(4票)
  • 大会会場への飲食店/キッチンカーの出店(3票)
  • 休憩スペースの提供(3票)
  • 豊富な参加賞(3票)
  • 無料軽食(2票)
  • ドリンクサービス(2票)

すっかり定番となっているじゃんけん大会は不動の人気。
抽選会と違い”自分で勝ち取った感を得られる”のが嬉しいとの意見がありました。
参加者にとっては上位入賞していなくても賞品を獲得できるお得感、
運営側にとっては決勝後や表彰式後の実施を事前告知しておくことでギャラリーの参加率にも寄与することから双方にメリットがあるイベントですね。

★独自性を生んでいそうなイベント施策

  • 大会独自のドレスコード有、ベストドレッサー賞の表彰。
  • 大会を最も楽しんでいると主催者が思う人への景品贈呈
  • BGM有
  • 開催地で使えるグルメ券の提供
  • 昼食補助券配布

具体的な内容の記載まではなかったものの、SNSでの積極的な広報・本戦敗退後の交流戦提供・敗者復活戦などの意見もありました。

★特定の大会名が出たもの

  • 2018年世界大会@フィンランド:コート横のバー(2階建てバス)で呑めた。
  • Love boat:寒い時期にティーブレイク出来るエリアの提供
  • FMルピナス主催大会:とにかく試合が多い(2票)
  • チェキポンカップ:昼休みにパンを獲得できるゲームがあった(3票)・ムービーやフォトサービス
  • モルック大和 OVER40:ランダムでのチーム分け
  • Ankkaぶぶ漬け杯:商品付きミニゲーム
  • えひめ大会:みかん食べ放題(3票)・焼きたての餅の食べ放題(2票)
  • X10:エントリー名入りの麻雀牌参加賞・熊本県大津名産焼き芋の食べ放題(2票)
  • 葛飾大会:スコア用の譜面台、参加者用の雨天時ゴミ袋の提供(2票)
  • 夫婦モルック:敗者復活戦のモルックアウトの時に、投げ方に6パターンありどれか一つ選んで2投する。①おんぶしてどちらかが投げる②目隠し③ポッキーをお互いくわえながらどちらかが投げる④信頼12(12しか倒しても点数に入らない)⑤愛を叫びながら投げる⑥二人で投げる
  • 津和野大会:メロンの試食が食べ放題
  • 大朝モルックチャレンジカップ:夏はかき氷、冬は暖かい食べ物の振る舞い
  • トリケラスリー:温かい休憩場所の提供
  • 舎弟杯:レギュレーションを一切発表せず、大型スクリーンにて次の試合を発表する。

全体的には物を貰える系のイベントが好評を得ているようです。特に食べ放題系はインパクトも強いからか票が多く集まりました。地方乗り大会ほど地元の名産品を活かして独自性を出しやすいことからも強みとなり得るかもしれません。(準備が大変という話ばかり聞きますが…)

Q8. 過去に参加した大会の中で工夫されていたと感じたレギュレーション面での施策は?

★複数の回答があったもの(回答内容の要約有)

  • 敗者復活戦(6票)
  • スイスドロー式(5票)
  • ダブルエリミネーション方式トーナメント(4票)
  • 予選後に上位・中位・下位リーグに分けられ各リーグに対して表彰(4票)
  • 勝利セット数ではなく累計得点数で順位を決定(2票)
  • フレンドリーマッチ(2票)
  • 予選敗退しても下位リーグ・トーナメントがある(2票)
  • タイマンのみの大会(2票)
  • 予選において50点上がりの場合や遠投直当て上がりにボーナスポイントを加算(2票)
  • ワイルドカード(2票)
  • サブトーナメント(2票)

★その他

  • 予選の結果が悪くても上位とほぼ同等の試合数がある
  • 参加者全員と対戦できる
  • 個人戦ならシンプルオール3先、予選順位が優遇されるレギュレーション
  • 個人戦の大会で上位トーナメントはそのまま個人戦→下位は抽選でランダムペアでペア戦トーナメント
  • より多くの方と対戦ができる3ソロ対戦の予選
  • タイマーを各コートに設置して各試合で時間を計測
  • 最後の最後まで決勝に行ける可能性のあるレギュレーション。
  • 敗者復活戦(3or4チーム戦)3ゲーム150点でトップ1チームだけ決勝へ。準々決勝敗退のチームは1ゲーム目49点として途中参戦。準決勝敗退チームは98点をもって最終ゲームから参戦
  • 予選を2先で行う
  • 予選3試合(6セット)の後決勝リーグ1回戦敗退者でチームを作り即席チームでリーグ戦
  • 予選上位者がシード
  • 全員モルック
  • 1次予選と2次予選の2段階予選
  • 1回戦敗退者のみ復活できるトーナメント
  • 最終セットの先攻の決め方が総得点以外
  • 予選はコートに集まり次第開始できる
  • 後攻セットを取ると有利になるレギュレーション
  • ペア大会で予選上位はペアからシングル戦に移行(決勝までペアの人と対戦しない)、下位はそのままペア戦トーナメント
  • 予選のグループ分けをセルフ5ターンの投擲数でグループ分け
  • 当日に組み合わせの発表
  • 各チームがそれぞれの組に属し、本戦で負けても交流戦でポイント獲得をして組の勝利に貢献出来る

★特定の大会名が出たもの

  • jaja SHORYU:○先最終セットの先行条件を「得点」でなく「勝利ゲームターン数」を優先する、よりシンプルにセット獲得を評価する方針
  • 米子大会の上位下位入れ替え戦:ギリギリ上位、ギリギリ下位の各6チームを集め、遠投勝負で負けたチームは下位へ。予選上位が有利になるルールで競う。(2票)
  • MöLEA!FES:予選敗退したチームは、本戦とは別のモルック大運動会を実施、楽しいに全振りしたモルック大会・予選敗退したギリギリの2チームは、下位トーナメント1回戦を免除。空いた時間に「慰めあい2先」というエキシビションをやって、勝利チームには賞品。下位T2回戦から参戦。
  • MONGOOOOSE BATTLE PARTY:チームで楽しむコンセプトの下、オーダー制の戦略の楽しさや、他の選手のゲームを楽しむ設計が工夫されていた。
  • 大会名ではないが(モルログ):レーティング等のポイントあり、関連大会も年に数回あり、得られるステータスもある。アプリとの連動性も良い(2票)
  • FFMM関西版:先行圧倒的ルールに対しての特別ルール
  • BILLIKEN TOUMAMENTS:一度負けてもサブトーナメントがあった。・予選無し、トーナメントのみの組み合わせ。
  • 津和野大会:投げ順を表セットはじゃんけん、裏セットは1セット目の点数が低かったチームから選べる。
  • Mölkky Mania:トーナメント制だが負けても最低5試合保証がある。

全体的には敗退後にも試合ができるような取り組みについての回答が圧倒的な割合となりました。歴の長い人や大会参加数の多い人からは特にスイスドローやダブルエリミネーション方式への票数が高く、それ以外の層からは敗者復活や当日の成績に合わせたレベル帯でのリーグ戦が概ね好まれている傾向にあることから、前者へは試合数が増えることによる当日の調子等による成績ブレの低減・後者へは経験値増大の場の提供に大きな需要がありそうです。

先ほどのQ4.では『自分に見合ったレベル帯』が大会を選ぶ際のポイントとしてはあまり票を伸ばしていないと紹介しました。しかしながら本設問での回答結果を踏まえると、参加者が自ら大会を選ぶ際のポイントとして意識しなくてもよいほどに、現状行われている大会の多くで”最終的にはレベル帯に合わせた組み合わせになるレギュレーション”が多く発生しているということなのかもしれません。(一方でこのレギュレーションの大量発生前提によって、募集時点でレベル帯や実績に応じた参加資格の制限が設けられた大会が少ないとも言えると示唆されます)

前項に比べると一票モノ記述がかなり多く、選手によって良いと思うレギュレーションには幅があるようです。

Q9. 過去に参加した大会の中で工夫されていたと感じた運営面での施策は?

★複数の回答があったもの(回答内容の要約有)

  • スプレッドシートで対戦スケジュール・対戦結果・経過・結果をすぐに確認出来る(12票)
  • 通称「トオルシステム」 エントリー番号を入れると試合時間・コート・対戦相手が出てくる。(8票)
  • 対戦の結果のグーグルフォーム送信(5票)
  • 対戦コート・途中経過・結果が分かりやすい仕組み(5票)
  • 大きめの紙や画面でのトーナメント表・結果の表示(5票)
  • レギュレーション・大会概要の早い段階での告知(2票)
  • モルックセットを片付けずに残してくれる(2票)

★その他

  • 参加フォームに”大会に向けて一言,在住,モルック歴”を記載する項目あり 会話が弾んだ
  • スプレッドシートを使った一投速報。決勝戦では盤面&スコアの両者が見えないと観戦に没入しづらいが、手元でスコアをリアルタイムに見れたことでストレスが減った
  • 当日の流れと予選やトーナメントでのレギュレーションを簡潔にしたフローチャート
  • 決勝戦での選手名・得点ボード
  • 選手に名札をつけてもらう
  • スコア台の設置
  • 全てのコートにコート番号、荷物置き場の設置
  • コートや対戦表が印刷された冊子の配布
  • 変更等のアナウンス
  • 各自の試合コートをクリアファイルに入れて持たせてくれる
  • 荒天の場合の事前レギュレーション送付

★特定の大会名が出たもの

  • 天理まほろばカップ:スコアシートに勝った人は〇〇コートへ、負けた人は〇〇コートと記載(2票)
  • Love boat:最初に配られる缶バッチの裏面を擦ると当日のペアが決まる番号が書かれている
  • Mölkky Mania:良いパッケージです。
  • 関西FFMM:コートの境界にフラットマーカーを使用
  • チェキポンカップ:大会の開会式、閉会式がしっかりしていて、ビジョンを使って映像を流したりしていてとても面白かった・大会が終わって1週間後に個人成績を貰えた
  • y2j 主催大会:芝個人戦、ダートのチーム戦を同時進行

圧倒的に票を集めたのはGoogleスプレッドシートを用いた試合結果の集計。Googleフォームでの結果送信や具体名が出なかったものも合わせて、試合をする上での利便性や分かりやすさに寄与するものが圧倒的な支持を集めました。また一方で紙のトーナメント表の良さを伝える声も一定数ありました。

高い得票を集めたのは関西エリアを中心に使用されているという『トオルシステム』。正直私は関西に住んでいながらお世話になったことがなく存在を全く知りませんでした。全貌を知るべくトオルさん(Xアカウント:@moeller24kobe)ご本人に問い合わせをしたところ、大変快くコメントを頂けましたので紹介します。

トオルさんからのコメント

元々は甲子園リーグの第一回目で導入したのがキッカケでした。その時はまだマメシーバとはそこまで深い関わりはなかったんですけど、微力ながら運営のお手伝いもすることになりまして、、蓋をあけると参加者が200人を超え、初心者も沢山参加すると聞きました。

それまで、自分は大会には数回参加する程度でした。何時にどこのコートに行けばよいかは、スプレッドシートを各自で確認してというのが普通のようでしたが、その時みんながスプレッドシートが使えるとはとても思えず、、、どこのコートに行けば良いか迷子になるのではと思い、勝手に作ってこんなん作ってみましたと提案しました。

当日そのシステムがわかりやすくて助かったという声が沢山あり、運営側からもほとんど問い合わせがなかった、スムーズに試合進行できたなど絶賛の嵐でした。

参加者がわかりやすいのはもちろん、運営側としてもすごく楽なんです。なのでマメシーバ主催の大会は基本運営だけに携わる人はいないです😃 基本的にプレイヤーとしても参加してますので、試合中は本部に誰も居ないです🤣

それから、マメシーバ主催の大会ではほぼ必ず採用され、甲子園リーグ、マメシーバカップ、超鴻池カップ、大竹モルック大会、モックル杯、佐渡ヶ島大会、他などで採用されています。

その噂を聞きつけ、現在では愛媛の大会(今治オープン、四国大会など)でもお仕事として承っています。

Googleスプレッドシート×フォームを駆使しての抽選・トーナメント表示・自動組み合わせ決定も先人の苦労があって確立されてきていますが、ソフトもイチから作成というのはちょっと凄すぎるなという印象で、また使用機会一発目から絶賛されるシステムを構築したという事実にも驚きました。

前述のとおりトオルシステムでは『エントリー番号を入れると試合時間・コート・対戦相手』がスムーズに分かる(しかもエントリー番号でも抽選番号でも登録名順でもイケる便利さ。筆者なら基本”老師”でエントリーするので登録名順を選んで一番下までスクロールでほぼ一発で辿り着けれそうな気がします。)他にも、シンプルに分かりやすいコート配置図まで掲載されており、しかも自身の対象コートは強調されるという充実ぶり。

トオルシステム 試合管理画面のスクリーンショット
トオルシステムの試合管理画面

トオルさんによると「メンバーマッチングシステムや、誰でも利用できる大会のシステムを現在開発中です」とのことで、是非問い合わせをしたいとお考えの大会主催者はトオルさんのXアカウントまで声をお寄せください。(トオルさんからもご承諾いただいています)

Q10. 雨天等やむを得ない事情で大会が中止になる場合、主催者に中止を決断してほしいリミットと感じる”限度”は?

参加者としては早ければ早いほど良く、主催者としてはなるべく実施への踏み切りに向けて後ろ倒ししたい、せめぎ合いになりそうな項目です。私的には大会当日朝でも良いという割合が2割近くあるのはかなり驚きでした。

全体的な割合で考えれば、過半数以上の人に中止判断を納得してもらえるリミットは前日18時迄と言えます。

参加者が前日までに会場近くへ遠征してきてしまっている場合や、出たいと強く願われている大会ほど、なるべく遅い時間まで待って天気の好転を期待したいと考える心理が働くでしょう。

筆者は仕事柄天気予報を人一倍見ている分野の人間なのですが、過去の経験からも3時間待つ程度では翌日の日中の天候に大きく変化が起こるという印象はありません。

他スポーツでは日当たりの予想降雨量が⚪︎mm以上であれば中止、など基準を設けていたりもするようですが、モルックはコートの濡れ感で競技性も変わってきてしまいますし判断が難しいところですよね。

私の体感では
1時間あたりの雨量が0.5mm→時折強く振ることはあるが概ね傘が要らない時間帯の方が長い印象
1時間あたりの雨量が1.0mm→大半の人が傘を差したくなる程度
1時間あたりの雨量が2.0mm→傘を持ってこなかったら強く後悔するレベル

また、風については
平均風速4m以下→競技に支障はないレベル
平均風速5m〜6m→「今日は風が強いね〜」という意見が出るレベル
平均風速7m以上→明らかに投擲に支障が出てくるレベル

と思っています。天気予報サイトも複数種ありますが、Yahoo!天気(とデータ提供元の(株)ウェザーマップ)は他者と比べても比較的悪めの予報を付ける傾向にあるので、過度に信じることなく他社の予報と見比べることをオススメします。個人的にはtenki.jp(日本気象協会)にも散々裏切られてきているのでウェザーニュースをオススメしたいです。アプリ版はデザイン性がよく使い勝手も⚪︎、会場名を入れればピンポイント地点の予報が出ますし、ゲリラ豪雨のアラートもかなり前もって通知を鳴らしてくれます。デメリットは寒い時期において予報よりも実気温が1〜2℃低めに出る場合が多いことでしょうか。

Q11. こんな大会があったらいいな!というものがあれば教えてください!

再び自由記述設問です。こちらはほぼ原文ママでお送りします。

  • 初心者でも参加しやすい大会 川西の新人戦の雰囲気とか好きです!!
  • シングルストーナメントとダブルストーナメントの勝者同士で決勝(シングルス派vsダブルス派)
  • 初心者向け、ファミリー向け
  • ど素人大会(大会出場5回以下とか)。エンジョイ大会といいつつ、ガチ勢だらけの大会が多いから。
  • 夫婦や男女ペア大会
  • 縦投げしか許されない大会(ブレイクやガシャも縦投げ)
  • 予選から◯先にして総得点を考えなくても良い形式にしたり、チーム戦でもチーム人数を揃える大会が増えてきてほしいと思っています。
  • 伊豆諸島のどこかでの大会
  • 都道府県代表チーム対抗戦
  • ペア戦がしたい
  • 経験が浅いor深い、ガチorエンジョイ(定義が難しいですが)関係なく参加し楽しめる大会
  • 食事の提供があると嬉しい。費用がかかってもよい。お昼ご飯がマンネリ化してくるため
  • 親子大会
  • モルック歴1年未満の新人王決定戦
  • 世代別ランダムチーム大会 マッチング当日抽選ですね10〜30歳、30歳〜50歳、50歳以上各1名ずつなどで。
  • 55歳以上のシニア大会
  • 県別対抗戦
  • 規模的には難しいかもしれないけど定員を設定しない大会
  • オールナイト
  • ゴルフ場みたいなところで、アンジュレーション(起伏)を活かしたモルック大会
  • 男女ペア戦
  • 全体的にチーム戦(4人)の大会が少ないので、あると嬉しいです。
  • リベンジ杯,未優勝限定試合,3ミスじゃないミス数にする試合
  • 魅力的な賞品が貰える大会。
  • 未勝利戦,1勝クラス,2勝クラス、、、
  • 誰もが得たいと思うような称号を掲げた個人戦
  • ビギナーズカップ、そこから少しレベルアップしたミドル級大会を全国的にももっと開催してほしい
  • ドリームマッチがあれば見る人も楽しそうです!
  • ビギナー卒業でも優勝や入賞チャンスがある大会。最近はどの大会でも入賞者が固定化してきている印象
  • 各地域の大会主催のある人達が集まって考えるモルックを最高に楽しめるレギュレーションの大会
  • 男女ペア戦。恋人夫婦友達OK。ブレイクは女性から(レディーファーストで)女性をどのようにリードできるか!?みたいなレギュレーション。
  • 初心者から上級者まで幅広く参加できる大会
  • 札幌開催の全国大会
  • 3世代でモルックをしているので楽しく試合ができる家族チーム大会があったら嬉しいです
  • とにかくモルックが楽しくできればなんでもOKです。
  • 有名なテレビ番組とコラボした大会。
  • 選手登録した人達だけのチーム戦日本一決定戦
  • シニア大会60歳以上 親子大会 ペアの年齢が100歳以上など
  • 年齢別大会
  • バーベキュー等しながら
  • 個人エントリー可能なチーム戦。ふだん一緒に大会に出ているメンバーが集まらない際に、ランダムマッチングしてもらえるなら一人でも参加可能なので。
  • 団体戦(先鋒、次鋒、中堅…みたいな)
  • モルック版SASUKE(1st〜finalまで難易度別の仕掛けを用意、みんなで囲んで見る)
  • サイレントモルック(作戦会議なしチーム戦、阿吽の呼吸のチームワークを魅せる)
  • Bring One Cup(大会経験者+初心者のペア戦)
  • ミニチュアモルックの大会(日本で売ってない)
  • 夏季ナイター大会
  • 18〜36人程度、投げまくるミニ大会
  • お酒飲みながら可と銘打っている大会
  • 予選敗退しても楽しめるコーナー
  • 日本大会 JOに近いもの。
  • マングースのバトパみたいな色んな人ごちゃ混ぜでチーム組んでチームに貢献、みたいなのがあればなぁって思ってます

既に地域によっては実施されているものも一部ある印象ですが、他地区で好評な企画をパッケージとして行っても新たな発見があるかもしれません。似た大会が過去に行われていないか、しっかり参考にしましょう!

まとめ

以上で今回のアンケート集計は終わりです。

ここまでの参加者目線アンケート結果を踏まえてのまとめです。

参加者アンケート まとめ

1. 選手の情報収集ツールと大会選びのポイント
情報の入手先はX(旧Twitter)が98%と突出!まずはXで発信を!
⇒一方で不特定多数への広報よりも、知人からの口コミや直接のオファーといった個人間の情報の方が訴求性自体は高く、集客には有効!大会にエントリーしてくる層を見極めたうえで、中堅層多めならレギュレーションを、初心者・ベテラン層多めなら特典等の記念性により注力しよう!

2. 大会満足度を高める要素
試合数保証:近隣からの参加者ばかりであれば最低セット数はそこまで気にしなくてOK!
遠征者がいる場合は、最低でも11セット以上の試合数保証、あるいはオフィシャルな交流戦の場を提供することが高い満足度に繋がる!
好まれるレギュレーション:本戦での敗退後も試合ができる「敗者復活戦」「スイスドロー式」「ダブルエリミネーション」は需要高め。その代わり運営側の負担が大きくなるのでデジタルデバイスの活用やスコアシートへの補助記載で補完しよう!大事なのは運営・利用者ともに”分かりやすいかどうか”
イベント施策:じゃんけん大会が大好評!地元の名産品は特に◎ ミニゲーム等、試合以外の時間も楽しめる工夫が求められています!

3. 中止判断のリミット
中止判断のデッドライン:参加者の過半数は「前日18時まで」の決断を求めていると思おう!一方で、当日朝の判断でも許容する層も約2割は存在します!

この記事について
  • 本記事は 老師 様からの寄稿です。
  • モルハブ編集部は 誤字脱字・体裁 のみ調整しています。
  • 記載内容(企画の意図・表現・見解)は寄稿者に帰属します。

著者カード

老師
寄稿者
老師
深夜徘徊系モルッカー

関西を中心に各地で活動するモルックプレイヤーの1人。47都道府県での大会出場を目標に細々と遠征。

  • 活動拠点関西圏
  • 好きな食べ物お茶漬け、出汁
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この記事を書いた人

モルック情報サイト「モルハブ」を運営。
情報の一元化を目指し、モルックの可能性を追求。
モルックの魅力を伝え、競技普及や愛好家のサポートに尽力。
新しいモルック体験を提供し、その未来を描きます。

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