この記事は、ソウタ様よりモルハブにお寄せいただいた寄稿原稿をもとに掲載しています。モルハブ編集部は誤字脱字・体裁のみ調整し、内容は寄稿者の視点・表現を尊重しています。
Vol.2では、「棒が水平に飛ばない」「届かせたい場面で力んでしまう」といった悩みに対して、“指の脱力”という具体的で再現性の高い着眼点を提示しています。
さらに、目標距離を11m(公式コート長)に置きつつ、初心者向けにはまず8mの安定を推奨する流れが現実的で、練習の指針として非常に使いやすい内容です。
距離の可視化(コーン設置)や、左右3点狙いなど“そのまま現場で真似できる練習”が揃っているので、ぜひ一度試してみてください。
投げ方の工夫と距離感の合わせ方
Vol.1では、投擲フォームを見つけるところから解説した。
自分に合ったフォームは見つかっただろうか。
Vol.2となる今回は、投げ方の工夫と距離感の合わせ方について解説していく。
投げ方の工夫 ― 指は「脱力」を意識する

投げ方において、必ず意識してほしいポイントが一つある。
それは「指の脱力」である。
指に力が入っていると、「投げたい」と思った瞬間と指の動作が連動しづらくなり、結果としてモルック棒が縦向きに変わってしまう。これが、棒が水平に飛ばない大きな原因の一つだ。
理想的なのは、投げる瞬間に自然と指からモルック棒が離れていく投擲である。
このような投げ方では、指のスナップが自然に効き、棒がきれいに回転することが多い。
棒が安定してきれいに飛んでいる選手は、例外なく指のスナップが効いている。
ぜひ一度、そうした選手の投擲を意識して見てほしい。
なお、脱力すべき箇所や、逆に力を入れるべき箇所は他にも存在する。ただしそれらは、第1弾で述べた立ち方・姿勢(A)と持ち手(B)によって異なると筆者は考えている。
そのため、実際に棒をきれいに飛ばしている選手に直接話を聞く事、あるいは自分自身で研究してみることをおすすめしたい。

目標とする投擲距離について
では、どの程度の距離まで投げられるようになれば良いのだろうか。
どれだけきれいに投げられても、飛距離が5m程度では試合で戦うのは難しい。
筆者は11mが「投げられれば十分な飛距離」だと考えている。
11mという距離は、日本大会やJO(ジャパンオープン)などの公式大会におけるコートサイズの長さと同じである。
つまり、実戦でその距離を投げる可能性は決して低くなく、その場面で「投げられる」という選択肢があるだけで、戦術的に一歩アドバンテージを得ることができる。
まずはどんな形でも11mを投げられる選手を目指すことを、一つの目標にしてみてほしい。
自分の限界距離を知る
投げる距離の目標が定まったら、次は自分が投げられる限界距離を知ろう。
周囲に人がいないことを確認したうえで、何もない空間に思い切りモルック棒を投げてみてほしい。
筆者の考えでは、その最大飛距離 −2mが、「狙って投げられる距離の限界」だと考えている。
これは筆者自身の感覚でもあるが、それ以上の距離になると「どうしても届かせたい」という意識が強くなり、力みが生じやすい。その結果、棒の水平率が下がってしまうことが多い。
飛距離を伸ばしたい場合は、まずは今のフォームで投げ込み、身体に動きを染み込ませよう。
それでもしっくりこない場合は、体の使い方そのものを見直すことも一つの選択肢である。
距離感を合わせるための練習方法

次に、飛距離の合わせ方についての練習法を紹介する。
練習時には、あらかじめ距離を測っておこう。
特に使用頻度の高い4m・6m・8mの位置には、カラーコーンなどで目印を設置するのがおすすめだ。
そうする事で投げる前に距離を視覚的に確認できるため、距離感を掴みやすくなる。
練習したい距離にスキットルを置いて投げてみよう。
試合では中央のスキットルだけを狙うわけではないため、左右・中央の3か所にスキットルを置くと実戦的な練習になる。
さらに、狙うスキットルの周囲に別のスキットルを配置することで、難易度の調整も可能だ。
また、自分の1歩が何cm程度なのかを把握しておくことも重要である。
試合中に距離感が不安になった際でも、おおよその距離を把握でき、自己暗示としても有効だ。
そのほか、モルックアウトの形で①から順にスキットルを配置し、後ろから取っていく練習も距離感を養ううえでおすすめである。
おわりに
今回は、投げ方の工夫と距離感を合わせるための練習法について紹介した。
11mを目標にすると述べたが、初心者の方はまず8mを安定して投げられることを目指してほしい。
8mに自信がついてきたら、距離を合わせる練習を通して精度向上に取り組もう。
次回は、筆者が実際に行っている一人でのトレーニング方法について紹介する。
- 本記事は ソウタ 様からの寄稿です。
- モルハブ編集部は 誤字脱字・体裁 のみ調整しています。
- 記載内容(企画の意図・表現・見解)は寄稿者に帰属します。
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