海外のモルックYouTubeを1チャンネルずつ見ていく連載の第2回です。第1回のKOUKUSの最後でお伝えしたとおり、今回はフィンランド・ヘルシンキのクラブ「Terassimölkky」のチャンネルを見ていきます。海外のモルックYouTubeチャンネルまとめでも、世界大会の決勝の動画とあわせて紹介したチャンネルです。数字は2026年9月29日時点のものです。
Terassimölkkyはどんなチャンネルか
Terassimölkkyは、ヘルシンキのモルッククラブです。チャンネルの紹介文は英語で、冒頭の「THE CLUB. THE TOURNAMENT. THE PHENOMENON.」は「クラブ。大会。ひとつの現象。」といった意味です。2011年から、同じ名前の招待大会を毎年開いているとも書かれています。チャンネルが開設されたのは2022年12月17日です。
公式サイトによると、クラブの始まりは1999年にテラスで開いたフロアボールの大会「Terassisähly」(公式サイトの英訳は「Terrace Floorball」)です。2011年にモルックの招待大会になり、2018年から大会に出場するようになりました。最初はHelsinki Mölkky Clubの一員で、2024年8月に協会「Terassimölkky ry」として活動を始めています。会員が競技としてのモルックをする機会を広げることと、競技モルックの情報を広めることが目的だと書かれています。
- 登録者:579人
- 動画:178本(60秒以下の短い動画が82本、それより長い動画が96本)
- 総再生回数:約114万回
どんな動画を上げているか
公式サイトによると、クラブは2023年から自分たちの試合を撮影していて、フィンランド選手権(SM-kisat)や世界大会などの試合をチャンネルで見られます。短い動画には、好プレーやトリックショットのほか、2025年12月に毎日1本ずつ出した24本の「The Mölkky Xmas Calendar」があります。説明欄によると、世界各地の投げを紹介する企画で、日本の回も2本あります。
2024年9月には、クラブの歴史をたどる1時間32分のドキュメンタリー「25 VUOTTA TERASSILLA」(「テラスで25年」といった意味)を出しています。説明欄には「日本語字幕あり」と書かれています。同じ月には、クラブの歌「Terassimölkky Anthem」も出しました。歌い出しの「Minä mölkkään, terassilla mölkkään!」は、公式サイトの英訳では「I play Mölkky, I play Mölkky in the terrace!」となっています。
いちばん見られているのは、2026年1月23日の「MÖLKKY WORLD CHAMPIONSHIP 2026 brings +1500 players from 20 countries to Helsinki!」で、20万4,120回です。26秒の動画で、説明欄には、日本やフランス、アメリカなどのチームがヘルシンキに集まってフィンランド勢に挑むこと、4人でチームを作れば誰でも参加できることが書かれています。再生回数の上位5本は、すべて1月から2月に出した、世界大会を知らせる21〜31秒の動画です。
世界大会を主催し、3日間生配信した
2026年8月14日から16日にヘルシンキのKäpylän liikuntapuistoで開かれたモルックの世界大会は、Terassimölkkyが主催しました。生配信は、このチャンネルで1日1本ずつ、全部で3本見られます。
- DAY 1(8月14日):グループステージと国別対抗戦「Nations Cup」。9時間49分、10,000回
- DAY 2(8月15日):グループステージの終盤と決勝トーナメントの始まり。9時間19分、7,882回
- DAY 3(8月16日):決勝トーナメントと決勝。11時間30分、14,601回
説明欄には、大会が20か国以上・2,000人以上の参加で開かれたこと、結果ページのリンクが書かれています。国別対抗戦の決勝については、初日を振り返る短い動画の説明欄に、来年の世界大会の開催国であるスイスがフィンランドに3-0で勝ったとあります。
決勝は、日本のチーム同士の対戦でした。決勝の動画は2026年9月18日の公開で、1時間19分、3万9,814回見られています。説明欄には、MOON PRISM POWERとPHÖENIXXXが対戦したこと、大会に24か国・479チーム・2,300人以上が参加したことが書かれていて、日本語の訳も付いています。
大会の結果ページによると、決勝は最大7セットの勝負で、MOON PRISM POWERが4-3でPHÖENIXXXに勝っています。8月20日には、準決勝でMOON PRISM POWERがオーストラリアのFinskaroosに勝って決勝へ進んだ動画も出ています。フィンランド語のタイトルは「日本のチームがヘルシンキのモルック世界大会の決勝へ」といった意味です。
決勝のあとの9月21日には、「台本にはできない決勝」といった意味の短い動画を出していて、6万6,469回見られています。説明欄には、世界トップクラスの2チームが最後の1投まで全力で戦った、と書かれています。
日本とのつながり
公式サイトの世界大会のページには、国別の参加登録チーム数の表があります。日本は63チームで、フィンランドの319チームに次いで2番目です(3番目のフランスは43チーム)。国別対抗戦の最終順位は、参加した23か国のうち日本が5位でした。
クラブ自身も、日本のチームと対戦しています。2025年にポーランドで開かれた世界大会の「ラウンド32」では、当時の世界王者だった日本のAkashi Mölkky Clubと当たりました。動画の説明欄には、最終セットに入る機会まであと1投だったこと、「練習の成果がはっきり出ていて、強いチームが勝った」ことが書かれています。
2025年12月の「The Mölkky Xmas Calendar」では、12月8日の回で「第1回東京ドームチャンピオンシップ」の決勝を、12月23日の回で日本の投げを紹介しています。23日の説明欄には、日本語で「2026年にヘルシンキで開催される世界大会に、日本から20チームの登録がありました」とあります。
調べたもの
- TerassimölkkyのYouTubeチャンネル(紹介文・動画・説明欄。数字はYouTube Data APIで取得)
- Terassimölkky公式サイト(クラブのページ、動画のページ、世界大会のページ)
- 2026年モルック世界大会の結果ページ
次回は、香港のモルッククラブ、Amazing Seedのチャンネルを見ていきます。
写真:Ввласенко/Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)
文:MOLKKY HUB編集部
